モメンタムでは「個人と会社が共に成長する」という価値観を、全ての人事制度・施策の基本としています。会社は社員一人ひとりの力の集合体です。一人ひとりが時代に応じて進化し、優れたサービスを提供し続けなければ、会社も成長しません。また、同時に、会社は個人の自己実現やキャリア形成の場であると考えています。そのために能力やキャリア開発のためのさまざまな制度や施策を導入しています。

弊社のような広告代理店を目指す人は、コミュニケーション、クリエイティブ、戦略といった自分の専門性で社会の役に立ちたい、人に影響を与えたいと思っている人が多いはずです。しかしキャリアを伸ばしていくためには、部下の育成・管理・監督する役割＝管理職にならなければ役職や給与が上がらないという現状があります。モメンタムではこの志向性とキャリア形成の矛盾を解決するため、管理職にならなくても専門性で役職や給与を上げていくデュアルトラックなグレード制度があり、ご自身の意向を反映させるチャンスが用意されています。

業績目標とは別に、個人が仕事を通じて何を収穫とするか？という収穫目標を毎年設定しています。業績目標は会社の目標をブレイクダウンしたものですが、収穫目標は自分のキャリアや能力形成の目標と、「そのためにどのようなチャンスが必要なのか？」「上司のどのようなサポートが必要なのか？」を目標として設定するものです。簡単に言えば、仕事を利用してキャリアを育成するための計画です。

個人の能力開発は、全ての企業にとって最重要なテーマのひとつです。そのため、モメンタムでは、個人が専門サービスをクライアントに提供するために「どのような知識・技術・プロセスなどを体得すればよいのか」を専門コンピテンシーとして一覧で明示しています。毎年上司と一緒に自分の能力をこの役割コンピテンシーで評価し、会社が望む能力開発と自身が望む能力開発を明確にした上で成長のための計画を立てます。また、この役割コンピテンシーは、事業環境やサービス内容の変化にあわせて年1回の改訂を行い、常にビジネスに適合するよう工夫しています。

弊社のような広告代理店は、プロジェクト型の組織で事業が運営されます。そのため、自部署・他部署の同僚から「どう見られているか、どう期待されているか」が仕事のアサインに影響を与え、引いてはキャリア形成に大きな影響を与えます。そのため、モメンタムでは社員どうしがお互いを評価する360°評価を年に1回実施しています。この評価を通して正しい自己認識と適切な課題設定を行い、自分ブランドを磨く材料にしています。この評価にはとても手間がかかりますが、社員全員が仲間のためにお互いを評価し合っています。